ヤツデの花

余り花らしくないが 「ヤツデ」 が花をつけている。
上の写真は「蕾」と「花」ではない。
両方とも、今を盛りと咲いている花。
非常に珍しい咲き方をする。
一つの花が、雄花から雌花に形を変えて花の形態を変化させる。
雄花の状態。
雌花の状態。
蕾ではない。先端に飛び出ているのがメシベ。
左の方が雄花。白いオシベと葯が見える。小さいが花弁も付いている。
右の方が雌花。花弁もオシベも消えてなくなり、子房の先端にメシベが飛び出している。
左の方が先に咲き、右の方が後で熟する。
一つの花で、雄花部分が先に開き、少し遅れて雌花部分が活動的になる。
これは、自家受粉による 「近親交配」 を避けるためと思う。
また、花は余り美しくない。
しかし、昆虫による花粉の交配が必要なため、非常に甘い蜜を分泌している(糖度50)。
ヤツデの葉っぱ。
「八つ手」と言うので、葉っぱは八つに分かれているのかと思って数えたが、八つに分かれているのは無かった。
7または9の奇数が多い。
自然って、観察すると思いもかけない姿を見せてくれる。
ヤツデは、ウコギ科 の常緑低木。
日本原産の植物。
暖かい地方でないと育たない

この記事へのコメント
取材するまで、私もこの花の特徴を良く知りませんでした。
雄花が先に咲き、雌花が後から咲く。
面白い仕組みですね。